Finale と VSTi

Finale はバージョン 2006 以降で VST が利用できるようになりましたが、Finale 指定の VST 以外は利用できない仕様になっています。Finale 指定の VST には優秀なものが多く、それはそれで困らないでしょうけれど、やはりお気に入りの VST インストゥルメント(VSTi)をどうしても鳴らしたいものです。

一番簡単な方法は、MiniHost というソフトウェアを使用することです。このソフトウェアはドネーションウェア(寄付を募るソフトウェア)ですので、無料で使用してもよいことになっています。ASIO の利用できる PC ならどの PC でも動作しますし、ASIO4ALL を使えば多くの方が利用可能だとおもいます。ただし、MiniHost は VSTi を 1 つしか作動させることができません。VSTi にはシングル・ティンバー音源や、それに近い音源が多いので、SC-88 等の代わりを務めることはできません。

そこで console を利用します。VST を多数組み合わせて、PC 内部にマルチ・ティンバーの外部音源を構築するソフトウェアが console です。これを使えばありとあらゆる VST を Finale から鳴らすことができます。 ライセンス料が 6,720 円かかりますが、このソフトウェアの機能を考えれば妥当か、むしろ安い買い物だと思います。1 ライセンスで同じ人間が使用する複数の PC にインストールできますので、VST 毎に違う PC を起動させれば、かなり複雑なシンセサイザーを組み立ててもリアルタイムにプレイバックできます。

私と同じように Finale で VST を使いたい方には、console はおすすめできます。ただし、MIDI Yoke とどうやら相性が悪い※ようですので、 Maple Virtual Midi Cable を利用するとよいと思います。

※ (2009-04-06)後に、console と Wallander Instruments との相性に問題があったことがわかりました。


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