PDF 出力ソフトウェアの簡易比較

完成した譜面を PDF ファイルで納品することが多いのですが、譜面を制作するために使用している Finale 2008 は PDF ファイルを作成することができません。サードパーティー製の PDF 出力ソフトウェアを別途用意する必要があります。

その用途のソフトウェアとして、長い間 PrimoPDF というソフトウェアを使用してきました。無料で使用できる良品なのですが、ファイル名に日本語を含むことができませんでした。また、バージョンが 4 になって以降は、以前と比べて動作が重鈍になるきらいもありました。

そんな折、PDF に透かしを入れるためにソフトウェアを検索していたところ、PrimoPDF と同等の機能をもったソフトウェアを多数見つけることができました。透かしを入れるソフトウェアについてはこちらにまとめておきましたが、いい機会なので、PDF ファイルを出力するソフトウェアも一度再評価してみることにしました。

PrimoPDF 4.1

先ほども書いたとおり、日本語のファイル名が出力できません。またバージョンが 4 になって以来、動作が重たくなってしまったように感じられます。フリーで使えるので、悪いソフトウェアではありません。文書のタグを書いたり、セキュリティを設定することもできます。

Finale のプリントボタンをプッシュしてから、PDF ファイルが完成するまでにかかる時間は約 6.8 秒、出力したファイルのサイズは 132 KB でした。

Zeon DocuCom PDF Driver

ScanSoft PDF Edit 2 Professional の体験版に付属してきた、PDF 出力ソフトウェア。さすがに高機能ですし、出力時間は同ファイルで約 5.4 秒、サイズも 116 KB と優れています。

ライブPDF 1.21

日本製のフリーソフトのようですが、どなたが制作なさっていらっしゃるのかさっぱり見えない、不思議なソフトウェアです。動作が遅く、同じ PDF ファイルの出力に約 8.8 秒かかりました。しかも、Finale の譜頭がうまく PDF 化できない不具合もありましたので、残念ながら導入することはできませんでした。

PDFCreator 0.9.6

SourceForge に登録されている、GPL の PDF 出力ソフトウェアです。PDF の出力に約 10 秒かかりましたが、出力されたファイルのサイズは 91 KB と、最も小さく出力できたソフトウェアでした。

まとめ

結局、どれも一長一短でした。個人的にはフリーのものから探すなら PDFCreator を使用するでしょうか。GPL で開発されているため、将来少しずつ改良されていく期待が持てますし、ファイルサイズが群を抜いて小さくなるのは魅力的です。

僕は PDF Edit 2 Professional の廉価版である『いきなり PDF Edit 2』を近々購入しようと思っているので、当面は DocuCom にお世話になることになりそうです。

無題

Google Analytics のデザインが変わったような気がします。背景に色はついていなかったような
Google Analytics のデザインが変わったような気がします。背景に色はついていなかったような

PDF ファイルというものをご存知ですか。昨日から今日にかけて、これで散々に悩みました。結局、それなりの線で解決はしたのですが、おかげで大幅に仕事の日程が狂う羽目に。パソコンというのは便利な道具ですが、これに振り回されることも案外多いものですよね。

またコーヒーがなくなってしまったので、このところ通っている「珈琲屋 ビーンズ」というところに買いに行きました。家から徒歩 10 分ほどの場所にあり、用事がなければのんびり歩いていきたいところなのですが、今日もあちこちに回らなければならないので、車です。

PDF にヘッダー・フッター・透かし等をつけたい

楽譜の PDF をダウンロード販売するにあたって、複数の PDF にまとめてヘッダーやフッター・透かしをつけたいと思うようになりました。ヘッダーやフッター・透かしとして購入者名などを記入すれば、楽譜の不正コピー防止に少しは役立つはずです。

最終的な僕自身の結論は、『いきなりPDF Edit 3』を購入するということでまとまったのですが、ここに至るまでに試したいろいろなソフトウェアの利点・欠点を、自分自身のためにもまとめておきたいと思います。人によっては、『いきなりPDF Edit 3』等のソフトウェアを購入する必要はないかもしれません。

iTextFront 1.17

Microsft VM(Microsoft Java Virtual Machine)が必要になるのですが、このソフトウェアはすでに Microsoft ではサポートされておらず、数々のセキュリティ・ホールも見つかっているようです。残念ながら危険なので使用できません。

フリーソフトなのに透かしを入れたり、分割・結合を行ったりと、大変便利そうなだけに本当に残念です。後継の Concat PDF は透かしをいれる機能がなくなってしまったようです。

iText 2.1.3

ファイルごとに追加するヘッダー・フッター・透かしが異なる今回の用途では、Java のコードで書く必要がある iText を使うのは危険だと判断しました。

大量のファイルに同一の作業を行うときには便利そうです。これのグラフィカルなシェルがあればよかったのに…という発想で、前述の iTextFront は生まれたのでしょうね。

PDF Watermark Creator 1.00

PDF Watermark Creator v1.00
PDF Watermark Creator v1.00

日本語が入力できませんでした。余白の設定もしづらいです。ファイルも一つずつしか選択できません。

しかし手軽に透かしを入れられるソフトウェアであることは確かです。

pdfStamp 1.10

pdfStamp ver1.10
pdfStamp ver1.10

シェアウェアなので、送金しないと左下に pdfStamp の URL 等が書き込まれます。価格は 1,000 円なのですが、この作者が 3 年以上 web サイトを更新していないので、振り込みはためらわれます。

今回必要な機能はおよそ詰まっています。QR コードの出力にも対応するなど、面白い点もあります。

PDFTK Builder 3.5.3

PDFTK Builder
PDFTK Builder

まとめて複数のファイルに適用することができないことが欠点ですが、既存の PDF ページに指定の PDF ファイルを重ね書きする機能があり、最強のヘッダー・フッター・透かし作成ソフトウェアです。おまけにセキュリティの設定までできます。

個人的な結論

複数のファイルにまとめて透かしを入れるソフトウェアは有償のものしか見当たりませんでした。しかし、メーカー製の PDF 編集ソフトウェアが 5,000 円台で購入できるのに、ただ透かしを入れるためだけに 1,000 円払うのは賢くないのではないかと思い、複数のファイルにまとめて透かしを入れることはあきらめました。

そういうわけですので、楽譜のファイルは一つに結合して販売せざるを得ない、という結論に達しました。そうなれば、ヘッダー・フッター・透かしを振ることが簡単にできるからです。ヘッダー・フッター・透かしには購入者の個人情報を手作業で入力するわけですから、ミスは許されません。簡単にできるという事は、その分だけミスを減らすことにつながるのです。

しかし一つに結合された PDF ファイルというものは、その一部のみを印刷するということがとかく難しいものです。PDF ファイルを結合するなら、しおりを作成しなければなりません。また、両面印刷機能のあるプリンタで PDF を一通り印刷した時に、うまくめくれる譜面が仕上がるように余白などもはさまなければ親切とは言えません。

結果、『いきなりPDF EDIT 3』の購入を現在検討しています。このソフトウェアはNuance 社の『PDF EDIT 2 Professional』という製品の廉価版で、そちらの体験版が手に入り、評価できるためです。こちらのページに機能比較表があるので、『いきなりPDF EDIT 3』で使えない機能がどれなのか、評価中に把握することができます。

PDF ファイルから画像を抜き取りたい

概要

普通の方法では、PDF ファイルに埋め込まれた画像を保存するためには、Acrobat Reader などで画面に表示させたところのスクリーン・ショットを撮影して、それを保存するしかありません。ところが電脳研究所さん作の「画像梱包」を使用すると、PDF ファイル内部に埋め込まれた JPEG 画像等を直接抜き取る事ができます。

はじめに

開梱作業中。中央に見えるカバーをかぶっているものが MP960 本体
開梱作業中。中央に見えるカバーをかぶっているものが MP960 本体

昨年の 11 月 4 日に Canon の MP960 を購入しました。これには MP Navigator というソフトウェアが付属しています。スキャンした画像を、自動的にファイル名を付けて保存してくれるというソフトウェアで、連続スキャンを支援してくれます。

このソフトの目玉機能に、スキャンした画像に含まれる文字を読み取り(これが驚くほど正確)、透明なテキストを付けた PDF ファイルに変換してくれる、というものがあります。この機能と Windows Search を組み合わせると、スキャンしたすべての新聞の切り抜きや、本のデータから瞬時に目的にフレーズを探し出してくれるようになります。

そういうわけなので、これまで買ってきたり、借りてきたりしたら必ずスキャンしていた CD のジャケット・データも、この手法で PDF 化して、検索可能にしたいと思うようになりましたが、ここで難点がひとつ。PDF を JPEG に戻す機能が見当たりません。戻せなくても実害はないような気もしますが、やはりできるに越したことはありません。

試したソフトウェア

そういうわけで、インターネットで PDF から JPEG 画像などを抜き取るソフトウェアを探し始めました。最初に見つかったのは「PDF Explorer」という海外のソフトウェアでした。この手のソフトウェアでは一番の老舗のようですが、ライセンス料金が 60€(ユーロ)、約 9,400 円(1€ 約 156.5 円、2008-09-04 現在)。げっ、結構高い。

別に PDF ファイルを分割したり並べ替えたりする機能は必要ないので、画像の抜き取りだけを行うフリーソフトはないかと思って探し始めました。次に見つかったのが「瞬簡PDF ZERO v2」。このソフトウェアは広告表示を受け入れるならフリーで使用できる、というライセンスがあります。試しに使ってみることにしました。

放っておくと不要なソフトウェアを次々とインストールしてしまう、若干困ったインストーラーを乗り切って、起動。ユーザー登録も済ませ、いざ使用してみたら、PDF から画像を抜き出す機能はありませんでした。残念。

次に試したのは「BtoPDF」。BMP や JPEG 画像を PDF ファイルに変換するソフトウェア。おいおい逆じゃないか、とお思いのあなた、その通りなのですが、このソフトウェアには変換した PDF を BMP、JPEG に逆変換する PtoBMP というおまけソフトウェアも付いているのです。

さっそく実行してみましょう。「ファイル抽出に失敗しました」あれ、おかしいな?う~ん、何度やっても駄目。どの PDF ファイルをやっても駄目。実はこのソフトウェアは「BtoPDF」で変換した PDF 以外は扱えないのでした。

画像梱包

「画像梱包」のスクリーンショット。ウィンドウ右端に「開梱」タブが見えます。
「画像梱包」のスクリーンショット。ウィンドウ右端に「開梱」タブが見えます。

そして最後に巡り合ったのが「画像梱包」でした。使い方はとても簡単で、ウィンドウ右側にある「開梱」タブをクリックし、そこに目的の PDF ファイルをドロップするだけ。あとは PDF ファイルとおなじフォルダに新しいフォルダが作られて、そこに含まれていた画像ファイルが展開されます。

これで安心して画像ファイルを PDF として保存しておくことができるようになりました。

Finale で PDF を出力する

PDF は web 上で印刷データを送信するための形式として一般的です。製造メーカーのサイトに行けば取扱説明書や製品のパンフレットが PDF で公開されていますし、最近ではスーパーやデパートのサイトに行っても広告が PDF になって置いてあることの方が普通です。

Finale で印刷する楽譜も、PDF に出力しておくと便利です。Finale のバージョンが変わっても、PDF ファイルは変わらず印刷できますし、web で PDF ファイルを送れば、印刷・発送前に依頼主にチェックをお願いすることもできますし、納期を短縮することにもつながります。

PDF ファイルを制作する手段はいくつかありますが、てっとり早く無料で制作するなら Primo PDF を使用するのが一番です。私も長い間お世話になってきました。Finale で PDF ファイルを出力したことのない方は一度試してみるとよいと思います。先日、「印刷前に白黒表示にして楽譜を確認」という記事を書きましたが、PDF にするとさらに発見できる可能性が高まります。