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ある日、電車内にて。

僕がその時乗っていた電車が駅に止まると、4 歳ぐらいの小さな女の子と、そのおばあちゃんが乗り込んできて、僕の隣のロングシートに座った。僕が乗っていたのは電車の先頭車両だったので、女の子は最初、車両の最前部に立って、電車の進行方向を眺めていた。

しばらくすとると、女の子は立っているのに疲れてしまったらしく、おばあちゃんのところに戻ってきた。靴を脱ぐと、ロングシートに逆向きの膝立ちになって、今度は窓の外の景色を眺め始めた。女の子はどうやら帰宅途中だったらしく、だんだんと窓外の地理に明るくなるにつれ、おばあちゃんに車窓から見えている場所についてあれこれ話し始めた。

「あそこでね、○○ちゃんと追いかけっこしたんだよ。」

誰かと遊んだ道、お父さんの運転で通る道、その幼い女の子のレポートがおもしろく、僕も自然と窓の外を眺め、女の子の案内に聞き入っていた。おばあちゃんもその子の説明にあいづちを打ってよく聞いていた。

「あの黄色い建物わかる?あれはね、ホテルなんだよ。」

遠くの方に、5 階建ての黄色い建物がみえる。建物の 1 階にはカーテン付きの車庫の入口、そして縦長の電光掲示板に緑色の「空室」の案内。ホテルはホテルだがどうみてもラブホテルである。

「私はね、今まで一度もあそこには泊まったことがないの。でもね、お母さんは私が生まれる前に、あそこに 5 回泊まったんだって。お父さんなんてね、10 回以上も泊まったことがあるんだって。おばあちゃんはどう?」

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最近の日常

22:00、帰宅。充電とデーターの同期を行うために、携帯を PC に接続する。ほどなくして以下の表示が。

ネットワークにログオンして情報にアクセスできないため、同期を開始できません。PC を再起動してもう一度同期してください。問題が解消しない場合は、ネットワーク管理者にお問い合わせください。

何のネットワークなのか、何の情報にアクセスしたいのか、さっぱりわからない謎のエラーメッセージだが、これは実は携帯と Outlook との間で同期がとれない、という意味らしい。実際には PC を再起動する必要はまったくなく、結局のところ Outlook を起動すればそれでよい。そういうわけだからスタートボタンを押して、Outlook を起動しようとすると、以下のメッセージ。

Runtime Error! (ランタイムのエラー)

Program C:\PROGRA~1\MICROS~3\Office12\OUTLOOK.EXE

This application has requested the Runtime to terminate it in an unusual way. Please contact the application’s support team for more information. (このアプリケーションはランタイムに対し異常な手段で終了を要求しました。情報を得るために、アプリケーションのサポート・チームに連絡を取って下さい。)

これは起動中の Outlook の挙動がおかしい、という意味。本当のところは Norton 360 3.0 のバグが発生している、ということらしい。そういうわけなので、実際にサポート・チームに連絡を取ろうとしてはいけないし、Outlook のサポートは最初の数回を除き有償である。OK ボタンを押して、コーヒーを入れに行く。昔から、Microsoft 製品をはじめとするアプリケーションのエラーメッセージは、それを真に受けて言われたままに行動してはならないメッセージばかりである。いわゆる「ネットの住人」とよばれる、インターネットの世界に長けた人々が、権威あるメディアの記事を全く信用しなかったり、あらゆる人が発するメッセージを素直に読めないという気質があったりするのは、案外このあたりの悪習慣に原因があるのかもしれない。実際、「ネットの住人」だった僕が大学時代に一番感動したことは、「文章は書いてある通りの意味を持っている場合がある」と言うことだった。それに気づいて以来、僕はリアルの世界に復帰することになる。

22:10、そんなことを考えている最中に、画面に新たなエラーメッセージが表示される。

問題が発生したため、Microsoft Office Outlook を終了します。ご不便をおかけして申し訳ありません。

この問題を Microsoft に報告してください。

おいおい、ずいぶん待たせた上に、結局終了してしまうのか。仕方なく「報告する」を選択、新聞を読み始める。Outlook は 3GB 以上ある僕のメールボックスの解析をはじめるようで、大変に時間がかかる。

22:25、国際面まで読んだ辺りで、Outlook のエラー報告が終了する。晴れて Outlook の起動が成功し、携帯電話の同期が始まる。ほどなくしてメールボックスには 30~40 通ほどの新着メールが溜まる。返信作業を続けていると、web で調査が必要なケースが発生する。22:40 頃、Firefox の起動を PC に命じて、洗濯機をまわしはじめる。

22:45、そろそろ Firefox が起動するが、その日はたまたま「新しいバージョンが見つかりました。Firefox x.x に今すぐアップグレードしますか?」と聞かれる。「新しいバージョンを入手する」をクリックして、携帯に届いたメールへの返信をはじめる。

23:15、Firefox のアップグレードが終わると、突然エラーメッセージが。

ご迷惑をおかけして申し訳ありません

Firefox はウィンドウとタブを正常に復元できませんでした。多くの場合、正常に復元できない原因は最近開いた Web ページによるものです。

一応は謝りつつも、「Firefox は悪くない」とさりげなく主張。まあどうりでえらくアップグレードに時間がかかったわけだ。先ほどの調査を続行する。調べるうちに、pdf ファイルに遭遇。数分後、ようやく Adobe Reader が起動するかに見えたが、突然画面がホワイトアウトし、以下の表示。

次のアップデートをインストールする準備が整いました。Adobe Reader x.x.x – Japanese

おいおい、誰もそんなこと頼んでないぞ。どおりでずいぶん待たされたわけだ。今後の事を考えて、しぶしぶ「今すぐインストール」を押し、洗濯ものを干し始める。

23:30、アップデートのインストールが完了し、新たなメッセージ。

Adobe Reader x.x.x – Japanese に対する設定変更を有効にするには、システムを再起動する必要があります。

失意のうちに「はい」をクリック、再び新聞を読む。

23:50、再起動終了後、Firefox が起動し、操作可能になる。Web の調査を完了し、メールへの返信を終了。優先メール以外はいったん保留、締め切りギリギリの楽譜の編集に入るべく、Finale 2010 と Console を起動するため、アイコンをクリックし、読みかけの新書を読みすすめる。

24:00、Finale 2010 と Console の起動が終了する。ようやく作業を開始しようかと思うと、突然作業が中断され、ウインドウが表示される。

お使いのコンピュータは正しく更新されました。更新を有効にするには、コンピューターを再起動してください。

今度は Microsoft Update の襲撃である。しかも、Finale 2010 で「編曲者:工藤慎介」なんていう日本語を入力している最中に突然襲ってくる不意打ちである。上記のようなメッセージを確認する間もなく、指の流れで自然と Enter キーを押してしまい、Windows はシャットダウン体制に入る。

24:15、再びデスクトップが表示されるので、スタートボタンを押して Finale 2010 と Console のショートカットをクリックする。

24:30頃、二つのソフトウェアの起動を待っている間に夢の世界へ。

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ようやく

日本海側に比べたらかわいいもんですが、視界は結構せまくなることがあります。
日本海側に比べたらかわいいもんですが、視界は結構せまくなることがあります。

受験生の指導が終わりました。昨日の朝刊に問題が掲載されていましたが、あいにく確定申告をしに行かなければならなかったので、まだよく見ていません。それよりも、作曲と編曲の仕事がたっぷりたまっているので、そちらをこなすほうが先になりそうです。

このところ福島はよく雪が降りました。福島の雪なんて、日本海側と比較すれば大したことはないのですが、それでも侮れないものです。視界が急に無くなったり、滑ってしまってさっぱり止まれなかったり…。そんな雪道なのですが、どういうわけか特定の車種によく追い抜かれます。雪上にも関わらず 100km/h 近い速度で後輪を振りながらすっ飛んで行く車は、たいていその車です。そんなに性能いいんでしょうか。

昨日のことになりますが、彼女が法事に出席するために、喪服を購入しに行きました。今回出席するのは十三回忌なので、「福島市周辺なら喪服ではなくてもよいのですが…」と店員さんから質問されました。法事の営み方と言うものには地域差がかなりあるそうです。いったんお店を後にして、さっそく実家に電話して確認を取ったところ、やはり喪服が必要であるとのこと。縁起の悪い話ではありますが、急にお葬式に出席しなければならないケースが無いとも限りませんので、この際きちんとしたものをじっくり選ぼう、という事になりました。

先ほどのお店に戻って、その旨を伝えたところ、「確かに買っておいた方がよいです」とのこと。なんでも、喪服の「かけこみ需要」は大きいらしく、そのころ時刻は 18:00 頃だったのですが、「このぐらいの時刻になると、退勤して急いで喪服をお買い求めになるお客様はたくさんいらっしゃいますよ。今日はなさそうですが…」とのこと。そうなれば満足のいくものを選ぶ余裕なんてありませんからね。

ふだん、喪服売り場にお客さんがたくさんいるところなんて見かけないので、どうしてあのコーナーが無くならないのかやや不思議だったのですが、なるほど少ないお客さんが確実に買っていくわけですね。