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日記

土曜日の公園

2007/12/03 記す

作曲家なんてやっていると、家にこもったまま外に出なくなってしまいます。それでは健康によくないので、 福島駅まで行く時には歩くようにしています。片道 20 分程度なので、ちょうど良い運動になります。その途中にある公園での話です。

家から福島駅まで歩くと、東北新幹線の高架橋をくぐります。高さ 20 メートル、幅も 20 メートルぐらいの、コンクリート製の巨大な建造物です。東北新幹線は全区間が高架鉄道になっているため、福島市内には見渡す限り新幹線の高架橋が続いています。新幹線の橋脚は幅 15 メートル、厚さ 1 メートル強ぐらいの重厚なコンクリートの塊で、橋脚というよりも「壁」と呼ぶほうがふさわしい代物です。およそ 20m おきに設置されていて、橋脚で仕切られた 20 メートル四方ぐらいの屋根つきの空間を作っています。高架橋の真下の土地はせいぜい駐車場に利用されている程度の場所が多いのですが、僕の近所では公園が整備されて「森合緑地」と呼ばれています。橋脚でわけられたひとつひとつの空間ごとにテニスコートやアスレチック遊具などが設置されているので、小さな公園がたくさん隣り合っているような具合になります。

暖かい季節なら休日には多くの人がここで汗を流しているわけですが、このところはだいぶ寒くなってきましたので人気もまばらになります。そうなると代わって増えてくるのが高校生カップル。この日森合緑地を歩いていたら、ほぼすべての空間に高校生カップルが配置されていました。白昼堂々と直視しがたい行動にでる彼らを見ていたら、僕もなんだかドキドキしてきました。高校時代の若いドキドキのおすそ分けを頂いたようで、ちょっとうれしいような、うらやましいような。

「今しばしならむ。さかさまに行かぬ年月よ。老いはえ逃れぬわざなり」(『源氏物語』の光源氏のセリフ、「若菜下」より)
「歳月はさかさまに進むものではないからね、あなた方でも老いはのがれられないのですよ」(与謝野晶子訳)

なんて言うほどにはまだ僕は年をとっていないですが、笑顔でちょっとした皮肉の一つや二つ言ってやりたくなるような熱愛高校生カップルたちでした。

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さすがに彼らを写真に撮ったら申し訳ないので、 夜になって一通りカップルたちが帰った後に、彼らのすわっていたベンチを撮ろう…と思ったらまだいたので(笑)、仕方なく人目につきやすい、カップルたちのすわらないベンチを収めました。

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