工藤慎介『吹奏楽 15 人編成試作曲 001』[吹奏楽小編成(15 人)]

[audio:http://www.shinsuke.com/wp-content/uploads/2008/06/we15trial-001-2009-09-12.mp3]
曲名
Title
吹奏楽 15 人編成試作曲 001
Trial Composition in 15-piece Wind Ensemble 001
作曲
Composer
工藤慎介
Kudo Shinsuke
形態
Instrumentation
吹奏楽小編成(15 人)
15-Piece Wind Ensemble
編成
C/O
ピッコロ、フルート、Bb クラリネット 2 本、アルトサックス、テナーサックス、ホルン 2 本、Bb トランペット 2 本、トロンボーン 2 本、チューバ、パーカッション 2 人(ティンパニ、バスドラム、シンバル)
Piccolo, Flute, 2 Bb Clarinets, Alto Saxophone, Tenor Saxophone, 2 Horns, 2 Bb Trumpets, 2 Trombones, Tuba, 2 Percussions (Timpani, Bass Drum, Cymbals)
演奏時間
Duration
0:20
難易度 3.5/5
pdf 版単価 ¥ 0
ダウンロード 吹奏楽 15 人編成試作曲 001 楽譜 2009-09-12a 版
吹奏楽 15 人編成試作曲 001 音源 2009-09-12a 版

とある方から、小編成の吹奏楽の曲を書いてみないか、というお話をいただきました。僕は中学時代から大学時代まで吹奏楽を続けていましたので、おもしろそうだと思い早速書きはじめました。

1990 年代に東関東で吹奏楽をやっていた僕にしてみれば、小編成というものは 35 人編成のものだという意識があったのですが、少子化の影響で最近の吹奏楽部はますます規模が小さくなっているという話を聞いていましたので、25 人編成で書き始める事にしました。その旨を件の方にお話ししたところ、「25 人?うーん。」というお返事。

よくよくお話を聞 いてみると、世の中にはひとケタ(!)しか人数がいない吹奏楽部が五万とあるのだとか。25 人なんて十分立派な「中編成」であって、小編成というのはもっと規模が小さくなってしまうらしいということを知りました。なんてこった、ますます減らさな ければならないだなんて!

こうなってくると、吹奏楽の編成から不要なパートを削るという発想よりも、必要なパートを集めるという発想で組み立てていく方がよいのではないかと思うようになりました。その結果できあがったのが、今回作ってみた 15 人編成の吹奏楽です。パートの内訳はこの通りです。

  • 木管 (4)
    • Flute x 2
    • Clarinet x 2
  • 中間 (4)
    • Alto & Tenor Saxophones
    • Horn x 2
  • 金管 (4)
    • Trumpet x 2
    • Trombone x 2
  • 低音 (1)
    • Tuba x 1
  • パーカッション (2)
    • Percussion x 2

全 体のサウンドを 5 つのセクションに分類して、そのうち上部 3 セクション(木管・中間・金管)は 4 声を確保するようにしました。これなら最低限度の吹奏楽らしい音色の幅が確保できますし、うまく作曲すれば上部 3 セクションをもう 1 パートづつ減らして 12 人でも演奏可能な吹奏楽も作れます。増やす分にはどんどん倍管にしてもらえればよいと思いますので、そんなに困らないでしょう。ただ、パーカッションのオ プション譜を用意するのはやや骨でしょうか。

とりあえずは、この編成で何曲か試作してみて、様子を見たいと思います。(2009-09-12)


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