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Finale 2009

Finale 2009

Finale 2009 で新たに増えたバグ

バージョンアップの度に新たな機能が増え、そしてその機能は大抵バグを持っており、さらにそれにつられてこれまで問題なかった別な機能までもがバグを抱えるようになるという、悪循環に陥ったまま抜け出せない Finale シリーズ。今回のバージョンアップでも、新たなバグの増加が確認できています。

混合拍子を使うと、発想記号の配置設定が反映されなくなる

検証画像。右の混合拍子を使った小節では、発想記号の配置が正しく行われていません。
検証画像。右の混合拍子を使った小節では、発想記号の配置が正しく行われていません。

発想記号の仕様が変わり、これまでのような音符付随・小節付随の別が無くなりました。ところが残念ながらこの新仕様のテストが不十分のようで、混合拍子を使った小節に対して、発想記号の配置設定が反映されなくなるというバグが発生してしまっているようです。

回避策(2009-07-20)

回避画像。
回避画像。

イーフロンティアのユーザーサポートに問い合わせたところ、混合拍子の分母ボックスを 2 つ以上使わないようにすれば、バグが発生しないとのこと。ですので、今回の検証画像のようなケースの場合は、回避画像の 1 小節目ような拍子設定にしてやればなんとかなるようです。

回避画像の 2 小節目の拍子設定は、1 小節目の設定に加えて「表示専用に別の拍子記号を使う」チェックボックスをチェックし、自然な拍子表記に改めたものです。これもユーザーサポートからのアドバイスによるものです。

開発元が既に Finale 2009 の開発を打ち切っているため、このバグの解消は Finale 2010 以降に持ち越されるそうです。

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Finale 2008

「警告の臨時記号」プラグインのバグ

「警告の臨時記号」は便利なプラグインですが、バグがあるので注意が必要です。うっかり使うと、まき散らされてしまった不要な臨時記号を削除するために、丸一日費やすはめに遭いかねません。

譜例 1

[audio:http://www.shinsuke.com/wp-content/uploads/2008/10/p1300-01.mp3]

上が今回の譜例です。2 小節目の 1 拍目で II♭7 がドミナントを代理し、それを気に変二長調に転調後、IV を経てイ長調 II7、IVm をハ長調の II7 と読み換えて V7、I と帰ってきます。記譜のルールに従えば、3 小節目の管楽器には臨時記号は必要ありません。しかし、こういう展開が繰り返されるような状況では、ぜひ 3 小節目に思いやりの臨時記号が欲しいところです。そこで、以下のような設定で臨時記号を適用してみます。

警告の臨時記号

上記は Finale をインストールした直後の、デフォルトの設定と同じです。この設定で OK を押すと、譜面の 2~3 小節目が以下のようになります。

警告の臨時記号を適用後

「括弧付き」にチェックを入れていないにもかかわらず、2 段目のホルンと 3 段目のトランペットの、本来カッコ書きにしてはならない 2 小節目(上の画像の左側の小節)の臨時記号がカッコ書きになってしまっています。これが「警告の臨時記号」プラグインのバグです。

回避するためには、「オプション・ツールバー」の「移調楽器を実音で表示」ボタンを押すか、Finale のメニューバーから「書類」→「移調楽器を実音で表示」 を選ぶか、どちらかを行って実音表示にしたうえでプラグインを適用します。

間違えてかけてしまいバグが発生した場合、TGTools Pro の臨時記号プラグインを使って修正できるのですが、Finale 2008 日本語版には TGTools Pro がうまくインストールできないので、修正しづらいです。

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Finale 2008 日本語版の bug

もうバグがありすぎていちいちは書く気にもならない Finale 2008 ですが、最近遭遇したバグが痛恨の極み。

TGTools Pro のショートカットキーが使えない!

これが本当に致命的。たいていのバグには耐え切る僕でもこれは本当に許せません。サポートに問い合わせたら「ローカライズが原因だとしても、当方では対処するつもりはございません」おいおい待ってくれよ、Finale 2008 日本語版には日本語で製品版の TGTools(つまり Pro のこと)のセールス・トークが書いてあるじゃない。これをローカライズしたのは誰?

それから、Bookmark の訳ってなんでしょうか。Finale 2006 以前は英語版を使用していた僕は、多くのメニューの日本語訳を知りません。英語版に “Bookmark” なる機能があり、今日の仕事で必要だったので使おうと思ったのですが、はて、「ブックマーク」も「しおり」も「栞」もない。ヘルプで検索しても出てこない。やけくそで “bookmark” を検索したら、ヘルプに引っ掛かりました。実は Finale 2008 の日本語版のヘルプファイルは、まだ日本語化が終わっていないので、英語で検索してもヒットするのです。全部英語のままでは結局メニューの日本語名がわからないままになってしまいますが、都合のいいことに本文タイトルのみは日本語訳がなされていました。ずっとこのままにしておいてほしい気もしますが、さて、なんというメニューなのかというと…

2008041601.jpg

は?付箋?

Bookmark を「付箋」と訳している辞書をご存じの方がいらっしゃいましたらご一報ください。

メーカーさんはバグとりがんばってください!現状では、ほしがっている人にも「…買うのは待ったほうがいい」と言うほかないですよ!

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日記

Finale 2008 のバグ

相変わらずプレイバック時のドラムのベロシティがおかしい。これはスペースバーを押しながら小節をクリックして再生するときには起こらないバグだから、解決は容易なんじゃないかと思うのですが。MIDI ファイルをエクスポートするときに面倒なことになります。それから選択ツールの 6~9 のショートカットが使えません。なきゃいやだ、というほどの機能でもありませんが、使いたくなる時はありそうです(特にオクターブ)。

確認を取ろうと思ってサポートセンターに電話をかけ続けているのですが、一日中通話中で繋がりません。これもバグでしょうか 😕

とあるマカーに言わせれば「Windows 版を使っているお前が悪い」だとか。しかし Mac は自分のメインマシンにする気はありません。なんというか、Windows 界隈に見られるような、野心的なずさんさがないからかもしれません。安定しないと文句を言いたくなるくせに、容易に安定すると面白くない。ある面、とても音楽的です。ミュージックとはまさに今言ったような特徴のあるものだし、作曲もそうです。ひとたびある技術が確立して、その運用方法が円熟してくると、また新たな技術が開発され、その運用方法を開拓したくなる。ほらね。そういえば同郷の大先輩、啼鵬さんも Windows ユーザーでした。確か啼鵬さんの PC キャリアのスタートは Atari か何かだとおっしゃっていたはずです。PC-88 ごときで満足していた私とはやはりスタートから違います。

Windows 上で Mac OS 用アプリケーションが安定して動作するとよいのですが、そんな日は永遠に来ないような気がします。よしんば来たとしても、僕が使用するような音楽用アプリケーションがクロス・プラットホームで安定動作するなんて望むべくもありません 😐