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日記

ロブスタ種のコーヒー豆

ロブスター種のコーヒー豆の入った袋。珈琲屋 Beans にて。
ロブスター種のコーヒー豆の入った袋。珈琲屋 Beans にて。

コーヒーがなくなったので、昨秋以来行きつけている珈琲屋 Beans に買いに行きました。先日コーヒーを買いに来た時にロブスタ種の話になり、「どこかにあったはずだから探しておきます」、なんて言っていただいていたのですが、この日伺ったところ「発見しました」とのこと。さっそく焼いていただきました。値段は 450 円。さすがに安い(笑)。

コーヒー豆はコーヒーノキという植物の実から作られます。このコーヒーノキには世界に 66 の品種があるそうですが、僕らがよく飲んでいる、たとえばモカとかキリマンジャロ、ブルーマウンテンなんていうブランドのコーヒーは、すべてアラビカ種というコーヒーの実から作られます。ブランド名は、地名が中心になってつけられていることが多いです。

飲用コーヒーの生産量の 8 割がアラビカ種のものなのだそうですが、残りの 2 割を占める、もう一つのコーヒーの品種があります。それがロブスタ種です。缶コーヒーの味と、家庭でドリップするコーヒーの味が違うと感じることはありませんか。あの缶コーヒーの独特の風味こそが、ロブスタ種の味わいなんだそうです。

ロブスタ種は主にインドネシアで栽培されています。アラビカ種に比べて風味が劣るのですが、屈強な品種で高収量であるため価格が安く、コーヒー味の加工食品に使われているようです。

Shinsuke.com リニューアル進行中。
Shinsuke.com リニューアル進行中。

それから、この日はお仕事をお休みさせていただいて、ずっとやろうと思っていた Shinsuke.com のコンテンツの整理整頓作業を行いました。昨秋に、画面上部に並んでいた各専門ページへのリンクと同じものを、アイコン付きでページ右側のサイドバーにも作りましたが、それは最終的に画面上部にブログのエントリのカテゴリを表示するための作業だったのです。ブログをやってらっしゃらない方にはさっぱりな言い方ですね(笑)。そのうち「Shinsuke.com のご利用方法」なんて書こうかと思いますが、要するに mixi っぽくした、といえばわかりやすいでしょうか。

インドネシア(ロブスタ種コーヒー)

[googlemap lat=”37.761325″ lng=”140.461223″ width=”300px” height=”300px” zoom=”19″ type=”G_NORMAL_MAP”]福島県福島市曾根田町7−25[/googlemap]

このところ行きつけている珈琲屋 Beans で、ロブスタ種のコーヒー豆を初めていただきました。インドネシア産の豆で、サイズはアラビカ種の豆より一回り小さいようです。

ロブスタ種インドネシア豆、焙煎前の生豆です。少々小ぶりです。
ロブスタ種インドネシア豆、焙煎前の生豆です。少々小ぶりです。

「味も香りもあまりないので、深炒りにして苦味を楽しむのがいいと思う」とご主人から提案をいただいたので、そのとおりに深入りにしていただきました。お値段は 450 円でした。さすが安さが売りのロブスタ種の豆だけあって、本当に安いです。

さっそく家でいただいてみました。まず、ドリップの段階で、アラビカ種の豆とは違う、奇妙な甘い香りが広がりました。「麦を炒ったような香り」と形容されるようですが、僕は麦を炒ったことがないので、妥当なのかどうかわかりませんでした。かなり焙煎度が深いので、味は苦味が強く出ていました。アラビカ種ではちょっと感じたことのないような、変わった酸味もありました。

ミルする直前のインドネシア豆。黒光りしています。
ミルする直前のインドネシア豆。黒光りしています。

全体としては、おいしくはないがまずくもない、といったところでしょうか。しかし、これにあと 200 円も足せばブラジル豆が買えますから、積極的に買い求めるようなものではなさそうです。現在では入荷していないと Beans のご主人がおっしゃっていましたが、なるほどそうなるでしょうね。

銀髪のご主人いわく、「むかし、みんながまだ裕福でなかった頃には、このロブスタ種を盛んに取り寄せたものでした」とのこと。このロブスタ種の風味こそが、高度経済成長期の日本人のコーヒーの味わいだった、ということでしょうか。僕は本当に裕福な時代に生まれたのだなと、再認識させられたのでした。

ちなみに、現在でも缶コーヒーの材料は大半がロブスタ種だそうです。たしかに、このコーヒーにミルクと砂糖をたっぷりと入れると、缶コーヒーの独特のあの味になります。現在でもフランスでは、ロブスタ種が普通に飲まれるようで、やはりかなりの深炒りにしていただくそうです。