当サイトで使用している、Flash を使用した mp3 再生用のプラグインです。余計な機能がないので、おすすめです。
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コーデック比較記事が完成しました

タイトルの通りです。ようやく完成しました。長かった~ 🙂 。調査方法を変えたり、調査中に調査の間違いに気づいたり、データが変わっているのはわかっているのに聴いてはっきりと区別がつくものがなかったり、いろいろな困難がありました。
「コーデックとはなに?」という質問を受けたので、簡単にお話しします。コーデックというのは、MP3 などのことです。最近はよく電器屋さんにも「MP3 プレイヤー」というコーナーが設けてあったりしますが、あの MP3 です。
MP3 というのは、音楽などの音声データをコンピュータに記録する方法の一つです。コンピュータたちは CD の音楽を 1 分間およそ 100 万字分の「数値」を使って記録したり、再生したりしています。これには、音波の形が座標(グラフ中の高さ)のデータで記録されています。
MP3 はその情報を、1 分間あたりにおよそ 10 万字分の「計算式」に書き直して記録します。音波は膨大な量の数値データの羅列になるのですが、実は音というものはいくつかの曲線が消しあったり増幅しあったりして成り立っています。ですから、それらをひも解いた上でそっくりな曲線になるように式を立ててまとめてやれば、いちいち座標を記録しなくても元の曲線に近い曲線を記録することができるのです。
このようにデータを書きなおすことを「コード(code)する」と言い、コードした計算式を元の数値に戻すことを「デコード(decode)する」と言います。その両方を合わせて co/dec(コーデック)と言い、コードやデコードのルールをさす言葉として用いられています。つまり「MP3 コーデック」と言えば、MP3 という方法でコードしたり、デコードしたりするやり方のルールをさすわけです。
MP3 以外にもさまざまなコード方法があります。Windows Media Player などで使われる WMA や、iTunes などで使われる M4A などです。いずれも数値データを計算式に書き直すルールが異なっているので、同じ曲や音声でも出来上がる計算式が異なります。今回は、それらの差を調べていたのでした。
興味のおありの方はこちらからお進みください。mixi から携帯でご覧になっている方は、パソコンでアクセスなさってください。こんなにまともに文章を書いたのは卒論以来でしょうか。雑誌ライター時代を懐かしく思い出しました 🙂 。

音声の圧縮方式には、昔から様々なものがありました。mp3 をはじめ、RealAudio、WMA、Vorbis、そして AAC(m4a)。新しい方式ほど音の再現性は高いのですが、汎用性が低くなります。最終的に僕が mp3 で圧縮し続けることを決断したのは、やはりその汎用性の高さが決め手となったためでした。
mp3 エンコーダーが初めて世間に公表されたのは、1994 年の七夕のことでした。そして僕が初めて mp3 をエンコードしたのは 1995 年のこと。エンコーダーは AudioGrabber、CD はたぶんトルヴェール・クヮルテットの『イノセント・ドールズ』だったと思います。
当時僕が持っていた IBM Aptiva 770 のハードディスクは 1.6GB しか容量がありませんでした。そこに mp3 を格納していったら、たちまち容量不足に陥ってしまいます。ですから当時は圧縮したデータをフロッピーディスクに入れたこともありました。隔世の感があります 🙂 。
これだけ進歩の速い情報技術の中にあって、mp3 が 10 年以上にわたって主力の座を保ち続けたということは驚異的なことだと思います。しかし iTunes が AAC を世に広めてはや数年、次第に身の回りには AAC 対応の機器が増えてきました。
それじゃあ AAC の実力とはどのぐらいのものなのか。今後の自分はどの圧縮方式を採用するべきなのか。Windows Mobile 機器が手に入り、あらゆるフォーマットをいつでもどこでも再生可能な今、Windows XP SP3 をインストールしなおしたこの機に、もう一度考え直す時期が来たのではないかと思うようになりました。
そういうわけで、この日は圧縮の出力結果の比較をし続けました。圧縮方式ごとに音の再現度が異なるメカニズムは何なのか、僕なりにいろいろ考察して比較してみました。そのうち、結果がまとまればレポートにまとめたいと思っています 😎 。