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日記

家庭教師によるコンサルティング

県立美術館の夕暮れ(2008-10-30 撮影)
県立美術館の夕暮れ(2008-10-30 撮影)

家庭教師や個別教師に自信のない方へ。

今日から 11 月。毎月の月頭は家庭教師業の報告書のシーズンです。教師からご家庭に、学習の状況などをご紹介する報告書を順次書いてお渡ししていきます。正直なところ面倒な作業ですが、口頭で言うよりも的確に状況を説明することができますし、何より教師自身の反省と指導の総括の役に立ちます。

家庭教師は、指導している生徒の成績が上がらないことを、ご両親に責められる場合があります。しかし、家庭教師と生徒が巡り合うのは多くの場合、受験学年になってからです。それ以前の学習内容を理解していないことについて、我々に責任は一切ありません。むしろ責任があるのは、ご家庭に対する説明が足りないことについてです。

説明するためには、成績が上がらない理由を、具体的にとらえることが必要です。たとえば「掛け算・割り算が正確にできない」とか、「漢字を正しく書けない」とか、「歴史の暗記がほとんどできていない」とか。できるだけ根本的かつ具体的な学習内容の形で原因を突き止め、「まだここでつまずいています」と言うようにします。

気をつけなければならないことは、勉強を指導しなかったご両親を責めるのでもなく、熱心に自習しなかった生徒を責めるのでもなく、ただ単に事実のみを伝えることです。事実を知って激昂し、子供を叱咤するご両親もいらっしゃいますが、怒っていても仕方がないのですから我々がなだめるべきです。それらの解決にどの程度時間がかかるかも示せば、志望校のランクを下げるとか、指導時間を追加するとか、ご両親が生徒の指導に乗り出すとか。何らかの「理性的な判断」を引き出すことができます。

なるべく早い段階から継続して、これらの態度を示すべきです。時間がたってからだと家庭教師自身にも当事者らしさが生まれ、「今までいったい何の指導をしていやがった」と怒鳴られることになりかねません。前述のとおり、出会う以前の学習範囲のでき具合には我々は責任はありません。堂々と主張するべきです。

いずれにせよ大切な事は、ご家庭・教師・生徒の三者が共通の目標を見失わないことです。そのためには目前の生徒がどこでつまずいているのかを的確に把握し、どう解決するか提示する必要があります。とかく精神論に傾きがちな家庭学習をなんとか科学的にとらえること、これが家庭教師に必要な「コンサルティング」だと思います。

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