サン・ジョゼ(São José)はブラジルのコーヒー。ミナス・ジェライス州(Estado de Minas Gerais)のカルモ・デ・ミナス(Carmo de Minas)にあるサン・ジョゼ農場(Sítio São José)で生産されています。行きつけのコーヒー店「珈琲屋 Beans」で焼いていただきました。200 g で 800 円。
サン・ジョゼ(São José)。Beans での焼き具合は、やや深めぐらい?
我々の飲むコーヒーのほとんどを占めるアラビカ種のコーヒーには、さらに細かな品種がたくさんあります。ブラジルではカトゥーラ品種やカトゥアイ品種、ムンド・ノーボ品種などといった、病気に強い新しい品種が栽培の主力になっているそうです。ところが標高 1,150 m のサン・ジョゼ農場では、根強いファンのいるブルボン品種という古い品種が栽培されているそうです。
さっそくいれてみると、甘くてとてもよい香りがします。口に含んでみると、意外とあっさりした味で、苦味も心地よいといった具合です。ゴールデン・マンデリンのような力強い苦みとは、また違う味わいです。このコーヒーは、2005 年のブラジルの Cup of Excellence で第 3 位をマークしています。その時の審査員の講評では、次のように評されています:
茨城県出身の僕は、小さい頃たまにこの Max Coffee を飲んでいました。ミルクの代わりに練乳の入った、べたべたに甘いコーヒーでしたが、僕は割と好きでした。
これがほとんど茨城県と千葉県でしか売られていないことを知ったのは、大学に入ってからでした。他にも、たとえば Dr. Pepper なども東北では売られていない飲み物であることを知りました。味覚に地域差があるとは聞いていたけれども、まさか自動販売機の中身までもが地域によって異なっているとは、高校時代の僕には全く想像がつきませんでした。
そんな Max Coffee が、福島で発売されることになりました。それも、なんと福島はおろか東北ならびに全国に発売されることになったそうです。この日、とあるコンビニを覗いたところ、確かに売られていました。「マックスコーヒー、新発売。」懐かしい味が新発売といわれると、なんだか複雑な心境になります。